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ギュスタブ・モロー美術館の見所レビュー/パリ観光/美術館めぐり

Rue de la Rochefoucauld/ロッシュフコール通りにひっそり佇むギュスタブ・モロー美術館は“パリで一番分かりやすい美術館”としてお薦めしたい。と言うのも、それほど混雑する美術館ではないのでゆっくりと見れる上、日本語解説パネルもしっかり置いてあるので、マイペースに納得しながら鑑賞を楽しめるのだ。

Let’s Start

入口に入るとすぐチケット販売コーナーがある。お土産もここに置いてあるので帰りに買うと良いだろう。絵葉書や図版がメインだ。
実はこの前に長椅子も用意されてるので鑑賞前に少し休むこともできる。ちなみにお手洗いは2階にあり、誰でも使うことが出来る。

展示は4フロア!

1階はそれ程広くなく、主に小さいサイズの作品が展示されている。かべ一面に絵が飾られていて、鑑賞者は手すりのあるバルコニーのような指定の場所から眺めるシステムになっているので、意外ではあるが双眼鏡があるとさらに便利だと思った。眼鏡とコンタクトはまず間違いなく必要なのでしっかり装着しておこう。2階は応接間やベッドルームなど、モローの生活展示がメイン。自作品はほとんどない。続く三階から大型展示の始まりだ。これも高さがあって相当見づらいので双眼鏡が欲しいところ。この部屋に有名ならせん階段があるので臆せず上って4階もしっかり見よう。有名な『L’Apparition/出現』も4階にある。

Check!

このような形で各種言語の解説パネルが置いてある。自由に見て良いのでぜひ利用しよう。

作品について

[© Photographie RMN – http://dessins-musee-moreau.fr]

モローの作品はモチーフやテーマがはっきりしており、タイトルの付け方もそれらに沿ったものが多い。よく登場するのはサロメ、セイレーン、聖書の一説だが、独自の解釈によって肉付けされており、絵の中に世界観が構築されている、非常に文学的な画家だ。美術は「視点の提示」という独特のスキルを持つ分野だと思うが、モローの作品はそうした瞬間的スキルのみならず、物語や背景といった4次元的魅力を内包し、我々に提示してくれる。描くことと考えることが、彼にとって同時進行だったのではないかと思わせるような、世界観を持ちつつもどこか無音の、静けさを称えるような深さを残していることが最大の魅力だ。物語のある画像映像イラスト等は多くの場合がうるさい。しかしモローの絵画はうるさくない。それは彼が無心で全ての神経を指先に集めていたからではないか。その完全なる没入が、我々を静かな物語へと導いてくれる。まるで作者が無言で手招きをしているように感じるのだ。

モローはインド美術にも強い関心を示しており、積極的に模写をしていたようだ。この細やかな表現を習得したことは、代表作の『L’Apparition/出現』にも良い影響を与えたと感じた。サロメというセンセーショナルなモチーフに、過激性をこえた神秘性を宿すことに成功したからだ。

おすすめコーナー

3階にある、習作のみを集めた展示コーナーがある。カーテン付きの書棚に収められているので一見分りづらく、開けて良いものかためらってしまうが、ここは大丈夫なので安心されたい。イスに座ってゆっくり見られるようになっている。

大型絵画や完成品としての絵画とは一味違う原始的な良さを楽しめる。また、モローが本来どんな感性を持っていたのかという、大作からは読み取ることが困難になった情報に触れることが出来るのが魅力だ。筆者はこのコーナーに一番時間を費やした。

まとめ

スイーツ通りと呼ばれるマルティール通りやサンラザールの駅、モンマルトル方面に近い。これらと組み合わせた観光が可能だ。かけ足で見るなら1~2時間も可能だが、好きな人はもっと長居することになると思う。時間設計にゆとりを持とう。閉館時間が17:15と短めなことと、火曜は休館日なので覚えておこう! 🙂

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Posted by 美月


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