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フランス大統領選2017/投票日当日の様子を現地パリからお伝えします。

こんにちは。L’élection présidentielle 2017/フランス大統領選の動向に注目されている日本の方々も沢山いらっしゃると思います。選挙の流れと現地の様子について、私が思ったこと、感じたことを交えながらお伝えしたいと思います。

街中には…

第一回投票日に向けて、候補者それぞれのポスターがパリ市によって貼り出されました。落書きの目立つフランスの選挙ポスター(それを読むのも興味深いのですが)、こちらは比較的きれいなポスターです。
Emmanuel MACRON/エマニュエル・マクロン氏、Marine LE PEN/マリーヌ・ルペン氏、François FILLON/フランソワ・フィヨン氏、Jean-Luc MÉLENCHON/ジャン=ルック・メランション氏、Benoît HAMON/ブノワ・アモン氏、Nicolas DUPONT-AIGNAN/二コラ・デュポン・エニャン氏、Jean LASSALLE/ジャン・ラッサル氏、Philippe POUTOU/フィリップ・プゥトゥ氏、François ASSELINEAU/フランソワ・アッスリノー氏、Nathalie ARTHAUD/ナタリー・アルトー氏、Jacques CHEMINADE/ジャック・シュミナード氏の計11名が初回投票の候補となりました。

投票所の様子…

市役所や学校が主な投票所となっています。(このシステムは日本とも似ていますね。)パリ市内だけでも700を超える投票所があり、かなり多い印象を受けました。こちらの7区の投票所は静かで、穏やかさと真剣さが同居したような空気を感じました。

4月23日に行われた第一回投票の結果、無所属中道のEmmanuel MACRON/エマニュエル・マクロン、極右政党「国民戦線」を率いるMarine LE PEN/マリーヌ・ルペンの2名が上位当選し、5月7日の決選投票へ進むことになりました。また、新大統領就任式も5月中に行われる見通しです。

自然に足が向いてしまった場所…

先日のAvenue des Champs-Élysées/シャンゼリーゼ大通りでの銃撃事件を受けて、選挙投票日である今日は、特に十分な警戒を要すると自覚していたにも関わらず、なぜか私の足は7区へと向いていました。
ラベンダー色が目印の地下鉄8番線「École Militaire/エコールミリテール駅」を下車。こちらはその名の通り、École Militaire/旧陸軍士官学校やMusée de l’Armée/軍事博物館があったりと、パリの中でも比較的軍事色が漂う地域です。(と言っても、それほど物々しい雰囲気ではありませんが…。)フランスの植民地主義はテロを誘発している原因の一つ。今日が特別な日であるからこそ、この場所を訪れ、考えてみたくなったのだと思います。

近くの公園へ。

La tour Eiffel/エッフェル塔のふもとにある「École Militaire/エコールミリテール駅」は、Parc de Champ de Mars/シャンドマルス公園の入口にも隣接しています。私も中へ入ってみることにしました。
フランスという国の舵を取る決定的なこの日に、こうしてLa tour Eiffel/エッフェル塔を眺めることが出来たのは感慨深いものがありました。課題は色々あっても、私はフランスという国がとても好きです。語学に関しても音楽に関しても、20代の長い時間を捧げてきました。危険と隣り合わせの日々ですが、こうしてフランスの風や色や味に触れられたことは、その想いを一層強くしてくれました。

公園では、ミニカーで遊ぶ子ども達や、楽器を練習する若者、ウォーキングをする老夫婦など、いつもと変わらない温かい光景を見ることができました。テロを恐れず屈しない姿勢は、2015年の同時多発テロから一貫性を感じます。

決戦投票の候補者2名について


[Photo/AFP フランス通信社]

Emmanuel MACRON/エマニュエル・マクロン

惜しくも敗退となったFrançois FILLON/フランソワ・フィヨン氏、Jean-Luc MÉLENCHON/ジャン=ルック・メランション氏からの呼び掛けもあり、国内や他欧州各国からはEmmanuel MACRON/エマニュエル・マクロン(写真左)を支持する声が高まってきているようです。39歳という若き新星マクロン氏は中道の立場をとっており、ご自身のイニシャルになぞらえた【En Marche!】(歩き出そう!進行中!などの意味)をスローガンに活動されています。また【ProgrammeEM】と呼ばれる公約を発表しており、テロ対策・治安強化はもちろん、教育改革、平等性の徹底、景気回復・失業問題、環境対策など、多岐にわたるフランスの将来像を打ち出しています。(初回投票支持率/23.49%)

Marine LE PEN/マリーヌ・ルペン

続くMarine LE PEN/マリーヌ・ルペン(写真右)は、極右で知られるFront National/国民戦線の2代目党首です。党の創始者でありマリーヌ氏の父君でもあるJean-Marie Le Pen/ジャン=マリ―・ル・ペン氏の代から、過激な右翼的発言で知られる一方、不況や移民問題の深刻化に伴ってじわじわと支持を拡大してきました。行き過ぎた発言から父君は党を追放されたものの、移民制度を厳格化する方針や、EUからの離脱を望む姿勢など、党の体質は依然として変わっていません。(初回投票支持率/22.09%)

おわりに

私がフランスを愛する理由の一つが、「自由」そして「平等」という気風です。マリーヌ氏の巧みな演説は、そうしたフランスへの思いや、フランスの方々の愛国心に響く性質を持っていることは確かですが、国が血統主義や人種差別を掲げてしまっては、本当に「自由」「平等」の国フランスと言えるのでしょうか。相次ぐテロや治安の悪化で疑心暗鬼になってしまう気持ちは理解できますが、国民の不安に付け入って、愛国心の旗で扇動し、国が権力を掌握するやり方にはフランスらしさを感じられず、そこに矛盾が垣間見え、私はとても残念に思います。フランスの選択を信じ、見守りたいと思います。

■参考サイト
Le monde| http://www.lemonde.fr/
En marche !| https://en-marche.fr/

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Posted by 美月


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