スポンサーリンク

【低速×波打ち際】シャッタースピード研究会 SSS vol.1

こんにちは。カメラの面白いところとは、日常とはちがう景色を私たちに見せてくれるところ。中でも「シャッタースピード」は、被写体の表情を大きく変えてくれ素材の可能性を引き出してくれる、非常にユニークなテクニックです。そのぶん敷居の高さは感じてしまいますが、少しづつ慣れて自分らしい表現に繋げていきたいですよね。

低速×波打ち際

多くの場合、噴水や滝を例に紹介される「低速シャッター(スローシャッター)」。今回は波打ち際でその効果と映り具合を比較してみます。
まずは、一般的に低速シャッターの境界と呼ばれる1/30秒から、1/15、1/8、1/4、1/2、1(秒)と見ていきます。

1/30秒  低速度:小

1/30

波打ち際の勢いが強調され、泡にも軽いブレがかかり、砂地の停止感との対比ができています。動いている被写体の外枠数センチに、リバーブとアクセント/フォルツァンドを残しているイメージです。低速の滑らかさと、高速の瞬発力が両方感じられる小気味よいシャッタースピードと言えます。

1/15秒  低速度:中

1/15

低速の効果が画面半分を支配し、水の持つ力や圧倒感が強調されました。息の長いクレッシェンド (cresc.) のような印象で、被写体の躍動感を出しやすいシャッタースピードと言えそうです。停止感とブレ感の拮抗する力が最大限に引き出され、見る人に緊張感を与えています。

1/8秒  低速度:中強

1/8

やや現実感がなくなってきました。砂地に残っていた水ともつながって、汀の線がはっきりとはみえなくなりました。画面全体の3/4を覆う低速シャッターの影響力が優勢になって感じられます。

1/4秒  低速度:大

1/4

印象派絵画のような映像になり、完全に現実感から離れたと言えます。カメラと言う、一見すると現実的なツールを使って、こうした目に見えない世界と出会うことができるのは、非常に幸せをかんじますね。
マクロ的(被写体に近づき画角が狭い)×低速シャッターの場合は、このシャッタースピード(1/4秒)が最適かもしれません。

1/2秒  低速度:大強

1/2

小さな動きを捉えるには長すぎるシャッタースピードだったかもしれません。水の動きが平板化してしまいました。もう少し画角が広く、対比物(砂や岩、緑など)がはっきりしている場合には生きてくるシャッタースピードだと思います。滑らかな線が印象的です。

1秒  低速度:特大

1

映り込む水の量が増えたため、ボリューム感は増しましたが、動きの平板化はそのままです。画角を広くとり、対比物・対比色がはっきりしている場合に使いたいシャッタースピードです。

おまけ

1/30秒より少し速いシャッタースピードも載せておきます。

1/60秒  低速度:微

1/60

画面1/6程度に被写体ブレがみられますが、写真表現としてはもうひと押しほしい印象を受けます。ごく自然なブレが画面にほしい時には使えそうです。

1/125秒  停止

1/125

この日、波が完全に止まって見え低速シャッターの効果が完全に感じられなくなったのは1/125秒でした。
よく見ると泡の立体感に低速が垣間見えますが、作風として生かすにはもうひと工夫必要と言えます。

TIPS

日光のおおい昼間の時間は、低速シャッターを使うと露出オーバーする(真っ白になる)場合があります。
特別なフィルター(NDフィルター、高濃度NDフィルター)をレンズに取り付ける、もしくは太陽光のすくなくなる夕方の撮影をおすすめします。

まとめ

●1/60…ごく自然なブレ。被写体の外枠に軽い躍動感。
●1/30…滑らかさと瞬発力が同居。
●1/15…躍動感が最大。ブレと停止が拮抗しており、やや不穏。
● 1/8…被写体の輪郭がぼける。滑らかさが優勢。
● 1/4…非現実感。画角が狭くても生きる低速シャッター。
● 1/2…対比物要。
●    1…対比物要。厚み、立体感がでてくる。

今回の撮影条件

・2月末 気温8度
・曇天
・夕方17時―18時
・焦点距離 42mm

それではまた、次回のシャッタースピード研究会でいっしょに勉強しましょう! 😀

スポンサーリンク

Related posts

Posted by 美月


PAGE TOP