ニース夏期音楽講習会参加レポート/フランス音楽留学
2016年度、ニース夏期音楽講習会に参加してきました。1週間の流れと、知っていると便利なポイントについて書いてみました。空港・ニース市街地・アカデミー会場・滞在する寮・コンサート会場はそれぞれ離れていますので、注意しましょう。
Day1monday-コート・ダジュール空港
夕方17時、ニース空港ターミナル2へ到着。
講習会参加者の中では、かなり遅い到着と思われます。
しばし空港を散策した後、外へ出ると空港間循環バスのようなものが来ており、それに乗ってターミナル1まで移動。
ターミナル1に着いたら、大きな通りに向かって橋を渡ると街へ行くバス停があります。
私は52番のバスに乗って、海岸沿いをずっと走るようにしてニースの市街地まで出ました。
方角に注意!
筆者はここで逆方向へ行くバスに乗り込んでしまい、見知らぬショッピングセンターで降ろされるというトラブルを経験。アカデミー会場に辿り着くまで2時間以上かかってしまいました。ですがスムーズに行けば、公共機関を利用して1時間くらいで到着すると思います。
実はシャトルバスもあった!
後から知ったことですが、アカデミーの方で空港からのシャトルバス(大きめの車です)を用意してくれているそうです。初めての人はメールで聞き、渡航前に予約しておくことが得策だと思います。
CRR de Nice/ニース地方音楽院
紆余曲折を経て、学校に着いたのは19時を過ぎた頃。
受付でしばらく並び、学生証とお菓子交換用のチケット、1週間使えるバスチケットを受け取ります。地図もここで貰っておくと便利です。
ぎりぎり夕飯に間に合うよということで、余り物ではありますが白米とお味噌汁が食べられ、ほっと一息。食事が終わると、初日ということで事務局の方が滞在先の寮まで車で送ってくれました。
Cité Universitaire Montebello/モンテベッロ寮
寮に着いてから、ここでもまた受付。簡単な書類を書きました。
鍵とカード、Wi-Fiの情報をもらって、いよいよ部屋へ。
…狭い……お世辞にも綺麗とは言えない部屋で、あまり寛げる感じではありませんが、見知らぬ土地で個室があるだけ安心!ということで納得。フランスでは当たり前ですが空調が無いので暑いです。寮は敷地自体がとても広く、山の上にあり、何軒かの建物がひしめき合っています。お菓子少々と水・ジュース、コーヒーの自動販売機が置いてある建物も一部ですがあります。お洗濯もどこかで出来るらしいのですが、私は結局見付けることが出来ませんでした。余談ですが、シャワーは天井固定、劣化版のレインシャワーです。(梅宮アンナはレインシャワーが好きだそうです。)
CRRへ向かうバス停&近くのスーパー
Doyen Lépine/ドワイヨン・レピーヌというバス停から24番のバスに乗ると学校へ行けます。このバス停の付近には幾つかスーパーがありますので、滞在中は利用しましょう。また、すぐ側にあるValrose Université/ヴァルローズユニヴェルシテというトラムの駅からはニースの市街地へ出られます。ご友人と出掛ける時などは利用することになると思います。
Day2 Tuesday
前日寮で知り合った女の子に聞いた授業開始時間の9時に学校へ。
指定の教室で待つも誰も現れず…おかしいなと思い受付に聞きに行くと、初回のミーティングはなんと15時から。
仕方がないので、ひたすら練習をして、他クラスの聴講へ。この流れでピアノ科のお友達を作ることが出来ました。
Notice-ここに注意!
初日に掲示板で色々と情報を拾っておくと時間のトラブルは避けられます。ちなみに朝食は寮ではなく学食でとるシステム、9時までに学校に着いていると食べられます。
お昼を食べて、いよいよ初回のクラスミーティング。ここで1週間の自分のレッスンスケジュールが決まります。ブーストを選択した方は毎日レッスンがあるようで、それ以外の人は週合計で180分のレッスン。
私は当日からレッスンがあり、午前中に出来たお友達が応援に来てくれて、なんとか終えることが出来ました。とてもよく喋る先生でした。師事する先生によってはフランス語能力が問われるようです。
学食の食事はフルーツバイキングがなんと言ってもおすすめ。桃が美味しくて癖になりました。
凹みつつ夕食…凹みつつ就寝…。
Day3 wednesday
前日の凹みが私の全身を打ちのめし、午前中は寮で休息。午後から学校へ。
この日はレッスンが無く、他クラスの聴講と練習。前日に言われたことをひたすら直しました。集中して練習出来たのは良かったです。
練習室について
師事する先生ごとに練習部屋が割り当てられますので、クラスのメンバーでシェアします。時間割がドアに貼ってありますので、自分で希望する時間帯を書き込みます。グランドピアノの部屋とアップライトピアノの部屋があります。その他に空いている場所があれば、練習できます。
Day4 Thursday
レッスンが午前中から。私は午前中が大嫌いで、獣のように怒り狂いながら(?)なんとかレッスンを終えました。この日は唯一、サフランライスとカレーという美味しい昼食が食べられました、その後練習へ。眠さに耐えられず、夕方には寮へ。猫のおかげで正気を保つ。
この日は夕飯も食べず、寮でむせび泣き。
Day5 Friday-講師コンサート
この日のレッスンは午後から。ようやく本領発揮。レッスン終了の解放感でテンション大幅アップ。
この日は友達と野外コンサートへ。
コンサートについて
講師陣によるコンサートが時々あります。会場はJardin du Monastère de Cimiez/シミエ・モナステールの庭という少し離れた所にありますが、見晴らしが良くて綺麗な場所です。チケットはアカデミー参加者は無料でした。
Day6 Saturday-受講生コンサート
クラスコンサートを見る。終盤で素晴らしい演奏に出会い感涙。
終了後、またも友人と野外コンサートへ。
アカデミー生徒によるコンサートについて
受講生コンサートが2日間かけて行われます。海外の学生による演奏はとても迫力がありました。先生の推薦でクラスから1~3人ほど選ばれます。
Day7 Sunday-表彰式と打ち上げ
クラスコンサート2日目。友人の演奏に感動。
その後、表彰式。私参加したクラスからは先生も仲間も誰一人来ておらず、とても寂しい気持ちになりました。
優しい他のクラスの先生が一緒に写真を撮ってくれましたが一人ぼっちで何だか悲しい…。
表彰式について
表彰式と言っても何か順位が付く訳ではないのですが、参加お疲れ様&修了おめでとう!と言った意味合いの会になります。先生や仲間と簡単な食事を食べます。お酒も出ます。
Go to the town-ニース市街地へ
表彰式を終えて、友人とニースの街へ出掛けました。みんなで食べたムール貝。
-cette photo par mlle.misato
海辺で友人が撮ってくれた記念の写真。
-cette photo par mlle.misato
悲しさと楽しさと寂しさと疲れを抱えて寮へ帰りました。夜中まで荷造り。
Day8 Monday-いよいよ帰る
清掃のため、9時には寮から追い出されました。朝が苦手な人は注意しましょう。その後、午前中は学校で練習をして過ごしました。午後はシャトルに乗る為にまた寮へ戻り、夕方の飛行機に乗ってやっとパリへ戻れました。
アカデミーのシャトルについて
一度に乗れる人数が限られているので予約が必要です。空港までは30分くらいだったと思います。
まとめ Summary
のんびりした性格の方には1週間だと疲れの方が強いかもしませんが、こうして振り返ってみると、行って良かったかなという気持ちになりました。私は卒業して数年経っていたのですが、久し振りに学生のような気持ちに戻れましたし、音楽の友達が出来たのも嬉しかったです。遊びの時間とレッスンを上手く両立出来ると更に楽しい講習会かもしれません!
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