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第1回/スコラカントラム音楽院でのレッスン記

こんにちは。先週の月曜日から、いよいよ音楽院の授業が始まりました。
以前の記事にも書きました通り、私は師事する先生が決まらないまま、意欲だけで渡航してきてしまいましたので色々と不安要素もあったのですが、何とか先が見えて参りました。
まず先週の中頃に、学長先生によるオーディションを受け、Supérieur課程で勉強していくことが決まりました。日本では、私が音楽短大しか出ていないことや、年齢、既婚者であるなどの先入観から、専門的な課程に入ることすら難しいのではという見方をされ続けてきましたので、こうして上級課程に身を置けることになっただけでも、個人的にはほっと胸を撫で下ろしています。

私の卒業した上野学園短期大学部は、2年という限られた時間を充実させようと努力する学生が多く、教師陣も申し分なく、オーディションも試験もしっかりしている学校でしたが、演奏家というよりは教育者を最初から目指している学生が本当に多い学校でしたので(私の代が特にそうだったのかもしれませんが)、演奏の場で認知されることがあまりないのだと思います。学部の演奏家コースの方々などは留学される方も沢山いらっしゃると思いますが、短大部から留学した方となると殆どいらっしゃらないのが現実かと思います。
私は結婚して名古屋に引っ越してきた際に、愛知県芸を卒業した方と幸運にも友人になることが出来、その方が傍にいてくれたお陰で、最後の最後まで目標を失わずに留学という夢をなんとか形にすることが出来ました。同じ目標を持つ友人が近くにいることの大切さが、痛い程よく分かります。ですので、これからは私が、上野学園短大部や、短大卒の状態から留学を目指される方の心の拠り所になりたいと強く思っています。卒業から6年もかかってしまいましたが、道なきところに道を作れたことに、ちゃんと誇りを持っておこうと、今日は思いました。

オーディションを受けた後、学長先生が、私の師事する先生を考えて下さいました。
スコラカントラム音楽院の学長先生は、本当に親切で、感じが良く、身のこなしの美しい、礼儀正しい人物で、私はとても尊敬しています。音楽家であっても人間性を重んじる価値観をお持ちの方には、スコラカントラム音楽院は非常におすすめ出来ます。
初めに紹介して頂いた先生は、都合がつかなかったようで、師事することは出来なくなってしまったのですが、次に紹介して頂いたBilly Eidi先生のクラスに無事に在籍出来ることになりました。まだあまり話したことがないのですが、一本筋の通った、心の芯の部分に熱いものがある先生かなと想像しています。
「目的があってここ(フランス)まで来たんだろうから、断ることはしないよ。」
「既にレッスンを受けた曲じゃなく、君が練習している新しい曲を持ってきて。」
という言葉に、既に形作られた私ではなく、本当の私、本質の部分を見ようとしてくれているんだと感じ、心打たれました。

私には、自分の経歴や数値的な情報ではなく、自分の本質の部分を見てほしいという願望があります。わざわざ音楽を続けているのも、これが大きな理由の一つなのでしょう。経歴や情報以外の何をもってして本質を推し量ればいいのかと言われたこともあり…それもそうなのですが…。

私の課題は基本的なことにあります。色々と表現したいことはあるのですが、そのための土台が所々貧弱な点に課題を感じています。今年はその指摘され易い欠点を無くすことが目標です。これは技術の面だけではなく、私の性格や知能にも関わっていることなので、ある意味とても難しいのですが、これさえ克服出来れば、かなりの飛躍が見込めると感じています。今日から、日々の練習はこの自分の課題を常に意識しながら行おうと思います。せっかくフランスに来れたのですから、他人との比較ではなく、自分自身の課題に集中した生活を送りたいと思います。

音楽院で学んだことをレッスン日記シリーズとして残して行きますね。
それではまた次回!
À bientôt.

レッスン日記2はこちら

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Posted by 美月


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