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即興演劇まねきねこさんにこれから参加される人に伝えたいこと。

この記事を読んでくださっているみなさんは、「即興」という言葉にどんなイメージを持っていますでしょうか?
また、「即興演劇」ときいて、どんなものを想像しますでしょうか?

私個人としましては、「自由」「変わり種」「ふつうの演劇とはちょっとちがう」というイメージを抱いていました。

変わり種への期待

実は私にとって演劇は心の距離を感じるジャンルです。
人物関係やストーリーなど、内容を把握することに精一杯になって、気持ちが入りづらいことが一つ。芝居とわかってみると醒めてしまうのが一つ。
子どものころはそんなことはなかったのですが、大人になるにつれて、受け付けなさが出てきてしまいました。

ただ、普段音楽を介してこの世でない場所に連れていってもらっている身として、なんの媒介物も持たず、自分そのものが変質できる状態への強い憧れがあり、それを演劇に求める気持ちがずっとあったのです。


自分の求めているものが、王道の演劇では成立しないのだろうなということは予想できていました。そのために、敢えて王道の看板(研究所や養成所など)を掲げているところではなく、「変わり種」のイメージがあった即興演劇まねきねこさんを選択したのです。
しかし、このことが後の不協和音の原因になっていきました。

まねきねこさんの考える「即興」

台本なしに演劇を成立させるためには、ふつうの演劇よりもさらに注意深く演劇的でなければいけない。
つまり、普段は台本や演出の力で意識しなくても形になってしまっている部分を、自分の力で埋められるような演劇的実力をつけよう、という考えを「即興」という言葉に込めているようです。
変わり種どころか、いわば王道の強化版だったわけです。

それって即興?

広く一般に、私たちが日常生活で捉えている「即興」の意味は以下のようなものです。

①その場で起こる興味
②その場で感じた面白味を、すぐに詩や歌につくること。
( 旺文社 標準国語辞典より )
①型にとらわれず自由に思うまま作り上げる、作り上げていく動きや演奏、またその手法。
( Wikipediaより )

こうした辞書どおりの意味や、音楽方面の即興感覚で参加すると違和感を感じることがあると思います。

それでも、王道スタイルが好きな人であれば、うまく気持ちを切り替えられると思います。
問題はそうでなかった場合。

ジャズの看板でクラシックを教わるような違和感を、私は最後まで拭えませんでした。

ルールは厳密


即興でありながらも演劇として芝居として成立させるためのルールが細かく決められています。
しかし、すべてのルールはあらかじめ教えてもらえるわけではなく小出しにされるため、良かれと思ってやったことを否定されたり、やらない方がいいと思ったことをやった方がいいと言われたり、ルールの尊守と変化への対応と両方の力が求められます。

正しく認知する能力が必要

破たんのない現実を重んじる王道スタイルにおいては、観客が劇に没頭しつづけるために必要な演者の客目線や、仲間がやろうとしていることを正確に読み取る能力、それを繋げる能力など、高度で複雑な人間関係力が必要になります。
複数人と会話を繋げるのが苦手、笑いのつぼが人とあまり合わない、あらすじを理解するのに時間がかかる、相手の意図を汲み取るのが苦手、などを普段から感じていて、かつ先天的に直すことがむずかしい直す意義を感じないという場合は、まねきねこさんの考える即興に適応することがむずかしいと思いました。

こんな人におすすめ&特徴

これまでにお話した、字義通りではない即興理念の受容、ルールへの対応力、正しい認知能力のほかに必要性を感じたことを書いていきます。

実際に公演をみて感激した

演技指導をメインでおこなっている中和さんの演技をみて共感された方、自分のめざす演技と近い、まさにこれだと思った方などには最適な環境だと思います。

王道スタイルが好き

普段から映画、ドラマ、コント、などフィクションに多く触れてきて、またそれらが好きで引き出しの多い方。

人前でのダメ出しに抵抗がない

やはり長く在籍している人や、劇団の方針に慣れているメンバーに比べると、間違いを指摘される確率は当然あがってきます。そのことが気にならない方。

容姿をいじられる

「デブ」「背が低い」「ブサイク」など、絶対的または相対的な特徴を武器にして芸に落とし込むことを是とする環境でした。プラス要素の場合はまだいいかもしれませんが、マイナス要素の場合は精神的にしんどいかなと思いました。

謙虚さを感じなくてもよい

看板とメソッドの力をかりて人を集めている、まだ半ば他人のフンドシで相撲をとっている状態であるにも関わらず、その自覚を忘れてきている印象を受けました。

世界は狭い

演劇や娯楽方面についてはお詳しいのだと思いますが、近接ジャンルのことについてはあまり視野が広くない上に、それを劇団に持ち込まれることへの拒否反応がとても強い印象を受けました。心の広さを目上の人に求めない方エンターテイメントだけにどっぷり漬かりたい方はついていけると思います。

すべてをこちらが受け入れる

良いところだけは取り入れて、自分の興味のないこと・美しいと思わないことには適度な距離で付き合おうという(私のような)スタンスは許されていません。劇団の方針に完全に従える方が向くと思います。

即興の意味に同意

ルールがあること、良いアイデアと悪いアイデアを主宰側に判断されることを「即興」という言葉の意味の中に受け入れることが出来る方。

詳しく知りたい方へ

事前知識がないと心配な方は、こちらの本を読んでおくと、ミスマッチも防げますし、疑問少なくやっていけるかもしれません!

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Posted by 美月


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