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第8回/スコラカントラム音楽院でのレッスン記

先週はお休みしてしまったレッスン日記、2週まとめての投稿です。

総合して、この2週間はあまり調子が良くなかったです。
先生は兎に角、1にも2にもメロディメロディと仰るのですが…今取り組んでいる曲(バッハとドビュッシーです)は日本人の私が弾くとどうしてもテクノっぽくなってしまいます。(西洋の方にはそのように聞えるようです。)これは、ある程度仕方のないことなのではと私は思っていて、そこに私なりの、アジア人としての美意識も含まれているので、先生の求めるニュアンスとは対立する所があると時々感じます。先生は日本人の生徒を好んで受け入れている割には、日本人の感性が反映された演奏を肯定なさらない傾向があり、その矛盾が時々非常に気になってしまいます。先生の弾いて見せて下さるお手本はいつもとてもヨーロッパ的な気品に満ちていて、それは同じヨーロッパ人であれば、おそらくすんなり解せるのでしょうから、始めからそういう生徒をとればいいものを、わざわざ日本人を掴まえて間違いを正させようという発想が少し怖いと感じます…。先生はおそらく、特定の人にクラシックの神髄を教えてその世界を狭めるのではなく、間違った演奏をしている人こそどんどん掴まえて修正し、クラシック界全体の演奏の質と理解を高めたい、それが自分の使命だと感じているのでは、と思います。その使命感は素晴らしいと思うのですが、あまり自分の感性を壊されたくないというのも正直な所です。

元々私はクラシックの世界で高みを目指している訳ではなく、自分の感性の範囲でより良い演奏が出来たらなという意識で取り組んでいます。おそらくピアノを習うことと、クラシックを習うことは全く別物で、私はこの留学を通じてクラシックの何たるかを垣間見ることが出来、その学び得た範囲のことを今後の活動に生かしていこうと思っています。そして常に願っているのは、他人の表現に自分が近付くのではなく、自由に自分自身の表現をしたいということなのです。この留学を区切りに、今後はそういった活動にシフトして行きたいです。他国の文化に30年近くの時間を費やしてきたことへの後悔の念も、留学してからは少し芽生えました。これからの人生は、日本人として日本固有の文化に積極的に触れ合いたいとも思っています。

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Posted by 美月


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